鍼灸院の開業に向いている人、向いていない人
鍼灸院を開業するとき、多くの場合は自分一人から始めます。
自宅兼治療院という形で始める場合も多いでしょう。
この仕事は他の職種に比べて、小予算で起業できるのがいいところですね。
しかしどれだけ小規模だろうが、鍼灸院の開業はビジネスです、事業です。
開業してからは施術だけをしていればいい、という訳にはいきません。
まずは患者さんが来てもらわなければ何も始まりませんので、「集客」といった営業的なことをしなければなりません。
「経理」も自分、確定申告も自分でしなければなりません。
また、世の中の動向、周囲の治療院の動向、そして自分の治療院の方向を決めていくという「経営者」といった仕事。
施術の腕にどれだけ覚えがあろうとも、これら全てのことをこなさなければ鍼灸院の経営はできません。
「治せば繁盛する」
なんて思っているなら危険です。
その自信に足元をすくわれるでしょう。
(シエスタがそうでした)
世の中には、経営者に向いている人と雇われるのに向いている人がいます。
雇われるのに向いている人は開業なんてしない方がいいでしょう。
今月の収入が、来月も同じようにあるという保障は“ひとカケラ”もありませんので。
ただ、雇われている以上は自分勝手なことはできません。
勝手なこととは、独自に勉強している治療法などを治療院の方針を無視して行ったりすることです。
もちろん、それを認めてくれる治療院ならいいのですが、そうでないのにワガママを通そうとするのはおカド違いです。
本当に自分がやりたいことは独立しないとできません。
(だからってそれで生活していける保障はないのですが)